夏のお仕事 ~遊歩道整備プロジェクト~ (その後)

先日、当ブログでご紹介した遊歩道の件について、現在の進捗状況をお伝えします。

木道を設置したり、スギ林の中の道を整備したり、いくつかの作業を進めてきて、先日、残っていた川沿いの荒れ果てた道の整備に着手しました。

道は荒れています

この部分は、重機が入るスペースが確保できないので、人力作業での対応です。

wさんが横倒しになった樹を始末しています

横倒しになっていた木は、wさんがチェーンソーで伐採

Nさんも、チェーンソーを操って道沿いのスギを切っていました。これで土留めをこしらえます。

橋の材料をつくるwさん。途中にある小さな沢を、橋で越えることで雨天時の増水に備えます。

崖沿いに立っているスギを伐倒する作業は、他の木に引っかかったり、倒す方向を決め辛かったり、倒した木が崖を落ちてしまったりで、なかなか難航しました。

これは、チェーンソーで切っていたら、幹が傾いてチェーンソーの刃を押さえつけてしまったところ。チェーンソーの刃には木の幹自体の相当な重みがかかっていて、うかつに筐体を引き出すことはできません。崖を滑り落ちそうになりながらも、ロープを使って、みんなで幹を引っ張り、木の傾き方をなんとか変えてチェーンソーを救出。一苦労でした。

それでも、作業を進めていると、荒れた道が息を吹き返してきた感じでした。杭を打ち、切ったスギを並べて、沢を渡る小橋が完成しました。

さっきまで鬱蒼としていた道が、すっかり歩きやすくなったと思います( 自画自賛 )。

 

こうして、森の中で荒れ果てていた道が、なんとか復活しそうです。あと、歩きやすくするために、もうひと手間かふた手間をかけて、供用開始の予定です。

 

この道はまだくつきの森の地図には載っていません。が、ここを歩いて道の状況のチェックに協力したいという方は、スタッフまでお申し出ください。子どもたちも楽しめる遊歩道を整備していくために、皆さまのご協力をよろしくお願いします。

 

夏のお仕事 ~遊歩道整備プロジェクト~

森林公園くつきの森の広さは、約150ha。

ここには、車で通れる道、歩く道、登山道、等々たくさんの道があります。

その一方で、「かつては使われていたけれど、現在は使われていない道」も各所に残されています。まだ人が通れる道もありますが、木が倒れていたり、崩れていたり、草の海に埋もれて、たどれなくなった道もあります。

※そうした道は、非常に危ないので、いまは通らないでくださいね 。園内の道の状況については、くつきの森のスタッフにご確認ください。

 

くつきの森では、現在、「そうした道のひとつを、やまのこ事業で子どもたちに通ってもらえる遊歩道にしよう!」というプロジェクトを現在進めています。

倒木を処理して道を開いています

倒木を処理して道を拓いています

夏の行事の合間を縫って、台風や大雪の影響で倒れた木を切ったり、崩れた崖を直したり。少しずつですが作業を進めています。

くつきの森の敷地の中では、むかし、山間に水田が拓かれた場所に、スギが植えられているところも少なくありません。このようなところでは、安心して通れる道を作るために、スギの木を伐採して、それを木の橋として使うことにしました。こうすれば、ジメジメした田んぼ跡や川を一気にまたいでいくことができます。

木道を設置中

現場担当はwさん。重機やチェーンソーもまるで自分の手のように操り、木を倒し、縦方向に削って歩行面を作り、それを森の中で道になるように並べていきます。

ユンボでくい打ち

 

新しい木道

チェーンソーは木の幹を横方向に切るのは得意なのですが、長い縦方向をまっすぐに切るのはなかなか大変なのです。

削ってならべた木は、離れていかないように「かすがい」で固定。

「かすがい」を使って並べた木が離れないようにします

 

木道の先は、一転して川沿いの狭い道になります。

木道の終わり

このルートは、ここからのからみ谷沿いを進むルートをどうするかが目下の課題です。

狭い道幅、崩れた崖、崖から生えている木の根っこたち。小さな沢を渡る場所もあります。川面からの高さもあるので、修復はなかなか一筋縄ではいかなそうな感じ。ですが、もしここが整備されたら、きっと良い道になってくれることは間違いないでしょう。ここを通る人たちの笑顔を想像しながら、がんばって整備していきます。

川沿いの道は

道は荒れています

沢を渡る道

崖沿いの道をしばらく進むと、植林されたスギ林の中の道に変わります。ここでは、wさんが再び重機を操って作業をされていました。

ただいま作業中

重機ふたたび

この道が、早くみんなで通れるようになったら、良いですね!

 

 

【開催報告】8/4 みんなで水族館

みんなで水族館

去る8/4(日)、「たかしまおさんぽ会」さんと、夏休み特別企画?「みんなで水族館」を開催しました。

 

みんなで水族館

大津市の木戸で、小さな水族館を運営されている「びわこベース」のスタッフの皆さんにサポートをいただいて、

 

本日のイベントについて

くつきの森の南側を流れる北川に居る魚たちをみんなで捕まえて、みんなの力で世界にひとつしかない水族館をつくりました。

 

 

さあ、捕まえよう!

つくり方は、(1) みんなで川に入って、(2) 魚を捕まえる。

 

こう書いてしまうと、至って簡単そうに思われてしまいそうですが、実際にやってみると、

投網体験

なかなか、

 

川に入るとひんやり

なかなか、

 

どんな魚がいるのかな?

そう簡単にはいきません。

 

捕まえたよ!

暑い夏の日差しの中、みんなで冷たい水が流れる川に入って、網を使って一生懸命魚たちを追いかけました。

 

とは言っても、国土交通省 防災情報提供センターのリアルタイムレーダーを確認すると、この場所の北、西、南には赤や黄色に染まった場所が広がっていて、ここも雨が降るのは時間の問題のような感じでした。

果たして、天気は、持つのかな?

 

たくさん捕まえたよ

二台の軽トラックの荷台を使って並べた水槽に、ポンプで川の水をくみ上げて、捕まえた魚を種類ごとに水槽に入れたら、世界にひとつしかない「みんなで水族館」のできあがり。

 

「みんなで水族館」はじまりはじまり~♪

午後は、ぴわこベースの皆さんの詳しい解説で、大人も子どもたちもここの川で暮らす魚について楽しく学びました。まだ、雨は降りません。

頼む…持ってくれよ…

 

鮎

 

何だったっけ?

 

カエルだよ!

あれ、この大きなカエルはどこから来たのかな? みんな、恐る恐る手に乗せています。

 

カワムツ

カワムツの雄は見事な婚姻色に染まっていました。

 

みんなで記念写真。ありがとうございました。

楽しく学べた時間はあっという間に過ぎて行きました。最後に皆さんで集合写真をパシャリ。

かけがえのない時間を、ありがとうございました。

 

そして魚たちは川に帰され、森は静かな夏の午後を取り戻す予定だったのですが…

そこに突然の夕立がやってきて、参加者の皆さんが魚のように濡れて帰る羽目になりましたとさ (き)